太りたいけど太れない人に共通するポイントのひとつに「よくお腹を壊す」という点が挙げられます。食べているのに太らないのは慢性的な下痢症状が続いているからです。下痢症状が続いて食べているのに太らない人は「隠れ栄養失調」になっているからかもしれません…。
慢性的な下痢が招く「隠れ栄養失調」
慢性的な下痢症状が太れない体をつくるその理由は消化不良を起こしている可能性が高いからです。変なものを食べてお腹を壊したり、腹風邪をひいていたりするのではなく、慢性的に下痢症状がある場合は元々胃腸が弱いタイプの体質だと考えていいでしょう。
下痢になるということは胃や腸で水分が吸収されず、そのまま排出されているということです。水分が吸収されていないということは口から摂取した食べ物の栄養素もあまり吸収されていないことになり、「慢性的な下痢=慢性的な栄養失調」となってしまいます。これがたくさん食べているのに太れない下痢が招く「隠れ栄養失調」の原因となるのです。
下痢を誘発する高カロリー食品
ガリガリ体型にコンプレックスを抱えている人の中は、少しでも太ろうと揚げ物やファストフードなどの高カロリー食品を選んで食べているという人もいらっしゃるようですが、実はこの高カロリー食品が慢性的な下痢を招いている可能性が高いといえます。
一般的には高カロリー食品を食べ続けるとドンドン太っていくイメージですが、それは胃腸が丈夫な人に限ること。元々、胃腸が弱い人が高カロリー食品を食べ続けると胃腸に大きな負担をかけることになり、消化不良を起こしやすく、それが元となり下痢症状を引き起こしてしまうのです。慢性的な下痢に悩まされながらも「たくさん食べているのになんで太れないの…」と思っている人はその食生活の悪さに気づかず、負のループを繰り返している状態にあるといえるでしょう。
また、揚げ物やファストフードなどの高カロリー食品の他にキムチやカレーといったスパイスの強い刺激物も胃腸への負担が大きいので胃腸の弱い人にとっては消化不良を招きやすい食品といえます。
さらに、油が酸化し劣化している可能性の高い加工食品なども胃や腸に大きな負担がかかる要因となるので避けた方が無難といえますね。
慢性的な下痢症状を緩和するにはどうしたらいいの?
消化不良を起こしている胃や腸には負担の小さいものを食べるのが一番の解決策だといえます。前述したように太りたいからといって高カロリー食品ばかりを食べるのは逆効果!なので低カロリーでも胃腸に優しいものをしっかりとよく噛んで、胃腸に負担がかからないようにするのがベストです。食べ過ぎや早食いも消化不良を起こす原因となるので、毎日の食事は時間をかけてゆっくりと味わいながら食べるようにしましょう。
下痢症状は改善したいけど体型も改善したいという人は高カロリーな栄養素が配合されたサプリを利用するのも効果的といえるかもしれません。あまりしられていないかもしれませんが、ガリガリの体型をコンプレックスとする人に向けた「太るサプリ」なども販売されています。その多くは体の元となるたんぱく質(プロテイン)を含んだもので、理想的な体作りをサポートしてくれる栄養素がたっぷりと配合されています。胃腸が弱い人は食事で無理にカロリーを補給しようとせず、サプリで栄養を補う方が体にも優しく、効果的といえるかもしれませんね。
慢性的な下痢症状を抱えている人は、何はともあれ胃腸に負担をかけないことが最優先です。ただし、あまりにも重度の場合は過敏性腸症候群などの疾病を患っている可能性もないとは言い切れないので、症状が重い場合は一度病院で検査してみることをオススメします。