食欲不振の原因として、ストレスや不健康な生活習慣などにより胃腸の働きが低下してい
ることが考えられます。痩せ体質の人にとって食欲不振は厄介な問題です。
食べなければ太れませんし、かといって胃腸の働きが低下している状態で無理やり食べて
も腸が栄養を正常に吸収しなければ体内に脂肪が蓄積されないでしょう。
太るためには、食欲不振の改善は課題です。「食べたいと思わない」「食べるのが苦痛」
と感じる人は要注意。健康的に栄養を摂るためにも、食欲を増進させる対策が必要になり
ますね。
食欲不振の原因
食欲がなくなる原因は一つではありません。人によって原因は異なりますし、症状も様々
。しかし、太りたいなら朝・昼・夜1日3回の食事を正しくとるのは基本です。
また、カロリーを補うために「間食」や「夜食」も必要になるでしょう。そうしたとき、
食欲不振だと太る妨げになってしまい、痩せ体質を克服できません。
では、なぜ食欲がなくなるのでしょうか。食欲不振になる原因をチェックしてみましょう
。
ストレスによる食欲不振
人は過度なストレスを感じたり慢性的にストレスを蓄積したりすると、食欲をコントロー
ルする脳の視床下部が誤作動を起こしやすくなります。
その影響で自律神経が正しく機能しなくなると、食事をしていないのに「お腹いっぱい」
と感じてしまい食欲不振につながるのです。
また、血糖値を高めるホルモンが分泌されるようになり、満腹中枢が刺激されることで「
食べたくない」「食べる気がしない」という状態になって食欲不振をまねきます。
さらに、ストレスで自律神経が乱れてしまうと副交感神経にも影響を及ぼし、胃や腸など
消化器系の働きを弱めて消化不良を起こすことで食欲不振になるケースもありますね。
不健康な生活習慣による食欲不振
健康に好ましくない生活習慣が原因で食欲不振になる人もいます。たとえば、過度な飲酒
や喫煙などで肝機能が低下し、消化器系に負担がかかって消化吸収の機能も低下。
その結果、胃のムカつきや倦怠感を引き起こし、食欲不振につながるのです。また、不規
則な生活で自律神経が乱れると副交感神経に影響を及ぼすおそれもあるので要注意。
病気による食欲不振
体調を崩すと免疫力や体の機能が低下し、食欲不振になりやすいです。
なかでも、直接的に関わってくるのが胃腸の病気。たとえば、胃腸炎や十二指腸潰瘍、逆流性食道炎など。
ほかにも、消化器系の病気や内分泌系の病気も食欲不振になりやすいです。さらに、うつ
病や自律神経失調症といった精神的な疾患も食欲不振の原因となります。
これらの病気は胃の痛みや不快感、精神的な疲労感など症状として自覚できるので、病気
による食欲不振を疑う場合は速やかに医師に相談しましょう。
食欲不振を改善するには?
食欲不振は原因によって対処方法も異なってくるので、まずは生活習慣の見直しや胃腸の
働きを改善することから始めてみてはいかがでしょうか。
ストレスの緩和や健康的な生活習慣を心がけ、体に負担をかけないことが大切です。また
、胃薬を服用して食欲不振を改善する方法もあります。
しかし、安易な判断で胃薬を飲むのは好ましくありません。薬の効果や特性を理解し、自
分の症状に適した胃薬を服用するようにしましょう。
胃薬は3つのタイプにわかれており、「胃を健康にする薬」「消化を促す薬」「胃酸を抑え
る薬」それぞれ効果が異なってきます。
●胃を健康にする薬・・・食欲の増進と消化不良の改善
●消化を促す薬・・・消化を助け、胃もたれを防ぐ
●胃酸を抑える薬・・・胃痛や空腹によるムカムカを防ぐ
ただし、胃薬は一時的な対処法です。食欲不振を根本から改善するためには、やはり体の
内側から正しくケアすることが重要になるでしょう。
生活習慣の見直しや食生活の改善、ストレス管理などを心がけてください。痩せ体質の人
にとって食欲不振は深刻な問題です。健康的に太るためにも、早い段階で改善しましょう
。